2007年2月13日火曜日

AUS留学生の実情

[mixi] 留学生の3割、英語力に問題=収入減恐れ甘い指導?-豪

 【シドニー:2月13日 記事前文】 オーストラリアのモナシュ大学はこのほど、同国の大学の留学生の約3分の1が英語力が不十分なまま卒業しているとの調査結果をまとめた。少子化が進む中、留学生は各大学の大きな収入源となっており、大学の厳しい台所事情が少なからず影響しているようだ。

 留学生の一部は卒業後、豪政府の試験を受け、合格すれば永住権を取得する。試験結果を分析したところ、34%が学位だけでなく、入学に必要な英語力すら備えていなかった。調査を行ったボブ・ビレル教授は「留学生の3割は英語で日常生活は可能だが、国内で仕事に就く水準にはない」と断じた。

 海外から豪州の大学に留学する際、通常は外国人向けの英語検定試験で高得点を取る必要がある。しかし、観光ビザなどでいったん入国した後に入学する場合、基準が緩和されるため、この方法を使う学生が多い。(時事通信社) 


・・・ だそうですよ。IELTS を一生懸命勉強するのがバカらしくなるような話です。 でも、「甘い指導」は事実です。「収入減恐れ」だけが理由ではありません。 教えている立場から言わせていただくと、「あなたの将来まで責任取れませんよ」なのです。 私個人の考えは、大学は英語「を」学ぶ所にあらず、英語「で」学ぶ所。 英語のレベルがどーであろうが、勉強している人の課題はに合格点を与えています。 ネイティヴで、どんなに英語が上手くても、勉強していなければ落とします。 一目で分かりますよ。

でも、その「合格ライン」が年々下がっているのは事実。 どんどん内容が易しくなっているのに、学生のレベルは落ちるばかり。 「最低限」の英語が出来ないので、読めない。読めなきゃ、点数のつけようがない。 このケースが増えてきています。おまけに、WEBからパクる(コピペする)ヤツもいて、始末に終えない。 それも、一目でわかる方法があるので、パクリの場合は問答無用で一発不合格にしていますが。 頼むから、最低限の、学費払った分だけは、勉強してくれ! とは思いますが、 英語がボロクソでも卒業させているのは事実です。 つか、英語がボロクソなヤツが教えているし。 私もひどいが、それ以上にボロクソ野郎は結構いる(おい、それでPhDレベルかい、みたいな)。

要は、そこに楽な道が、抜け道があった場合、人はその道を選ぶ傾向にある、ということです。 何がなんでもIETLSを受けなければ、大学には入れない、というわけではないのです。 TOEFLで合格ラインに乗るのなら、そっちを選んだ方がいい、と言っている自分ですし。 (AUSではなぜかTOEFLの方が入学規準値は低く設定されている)

「IELTSみたいな、クソ面倒くさい試験をなんで受けなきゃならないんだ、他に方法があるのに」 ええ、おっしゃる通りだと思います。大学はTOEFLで入った人、TAFEから編入した人、 ファウンデーション・コースから上がった人、ビジネスカレッジから編入した人、 付属の語学学校の専用試験で入った人、などなど、いちいち一人ずつ確認してられません。 だから、入学規準を上げて、英語のできないヤツは入れない、ということではなく、 入学してから、「勉強しないでも卒業できるシステム」をやっていることに問題があると思います。

なぜ、勉強しないで卒業できるか。それはその学生の将来に学校は関与していないからです。 それは授業料には入っていません。勉強したい人は黙っていてもやる。やらない人はやらない。 「自由」なのです。学生は「選択の自由」を得る代わりに「自分のことには自分で責任を持つ」ことになります。 これを分かっていない学生が、毎年「どーしてくれるんだよ、お前のせいで落ちた」とわめきます。 授業に出ようが出まいが、課題の手抜きをしようが、それは自分の選択でしていることなのです。 そこに責任を持て、って言われても、ねえ。 ダメですか、こんな考えは。 ダメなんでしょうね。

そんなこんなで、私は、私のサイトに来てくれる、IELTSの勉強を頑張っている皆さんを尊敬しています。 応援しています。たぶんいくらかの力になっていると思います。 「正直者はバカを見る」時代になってしまっていますが、自分の選択で、頑張っている皆さんを応援します。 だってさ、最初にやることやっておけば、永住権申請の場で落ちる、とか、そんなことあるわけないでしょ。 勉強しないで、そのツケが来て、最後の土壇場でこうなっている、って人が多い、っていうリポートでしょ。 そしてメディアは「これは大学の責任だ」と言っているわけでしょ。責任なんてありませんよ。 頑張る人は独学でも頑張っちゃうもの。放っておいてもやるもの。「勉強しないで単位だけ欲しい」と言えば 単位を渡す。だって「選択の自由」なんだもの。それのどこが悪いのさ。

ちょっとエキサイトしてしまいましたが、この報道は既に1月にAUSでされています。
Tougher English requirements for students

対策も、うちの大学でも既に検討されています。入学規準が厳しくなるそうです。
みなさん、がんばりまっしょう。最後に笑うのは俺らだ! かっかっか。

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