2007年3月24日土曜日

大学での出来事

ちょっと嫌な出来事があって、コラムをお休みしていました。
もう大丈夫でーす。何があったかというとね、私の学会論文がいつの間にか
指導官のものみたいになってたのです。いわゆるパクり。
まあ、私の名前が削除されていたわけではないので、いいのですが。

それはさておき。
IELTSで希望スコアを取って大学に留学するぞ!ってな人達へ。
ただいま学校で三科目教えていますが、ネイティヴでも勉強しないヤツはしない。
あなたは本当に大学で勉強したいのでしょうか。
私の知り合いの子が「英語を勉強したかった」とボヤいています。
大学は英語「を」勉強する所ではありません。英語「で」勉強する所です。
何度も何度も至る所で言っていますが、まだわからないで後悔する人がいる。

英語を勉強したいなら。ネイティヴのように喋りたいのが目標なら。
大学は適した場所ではありません。いや、大学でも専攻をちゃんとすれば
かなり近いところまでは行ける。でもネイティヴのように話せるところまでは
いきません。思い切って、ドラマスクールとかアナウンサーになれるような
「塾」形式の学校に行くべきです。

こう彼女に進言したところ、「親が大学を出ろというから」。
親の金で留学する以上は、親の言うことにしたがうべきです。
スポンサーですから。親から金をもらって留学する方、
あなた達も文句は一言も言えませんよ。スポンサーには逆らうな。
これが社会での出来事だったら即効でほされますよ。
彼女はまだそこんところが分からない様子。

というわけで、嫌々学校に来ています。
来るまではさんざん親に留学させて!と頼み込み
それはそれは壮大な夢を語っていたようです。
そのおかげで彼女は今、自分で自分の首を絞めています。

留学希望者の諸君へ。
IELTSの先の、英語力がついたその先の、本当にしたいことは何ですか。

2007年3月16日金曜日

練習問題 うちの大学のニュース

あえて題名は伏せておきます。Wed 14 of Mar, 2007 の「Health」から。
557語あります。長文パッセージとして丁度良いでしょう。
アカデミックのライティングを勉強している人は、以下の数字から
グラフや表を作り上げる「逆読み」を活用すると、
リーディングとライティングが一石二鳥で上達できます。

Suicide rates in Queensland have been relatively stable over recent years according to the latest available data but more than 500 deaths each year is no comfort to the many families and friends left behind.

A new report by the Australian Institute for Suicide Research and Prevention (AISRAP) highlights the extent of the tragedy - with 1,715 deaths recorded during the period 2002-2004. Just under 1,500 deaths were recorded in Queensland during the previous reporting period of 1999-2001.

Suicide in Queensland 2002-2004: Mortality rates and related data will be launched at the Premier’s Hall, Level 4, Parliamentary Annexe, Brisbane, today (Thursday, 15 March, 1pm) by Mr Ronan Lee MP, Parliamentary Secretary for the Minister for Communities, Minister for Disability Services, Minister for Aboriginal and Torres Strait Islander Partnerships, and Minister for Seniors and Youth.

AISRAP director Professor Diego De Leo said the report confirmed that males were still much more vulnerable to the challenges of life than females, with four times more suicides in men than women. The most vulnerable demographic group were men aged 25-34 years. Professor De Leo said understanding the impact of divorce or separation on men and women was important to interpreting the discrepancy in suicide rates between the two sexes. For that reason, AISRAP researchers are currently partnering with organisations such as Lifeline, Mensline and other support groups to investigate men’s experiences of relationship breakdowns.

“Separation can contribute to a sense of failure and social isolation along with the financial, emotional and other pressures associated with relocation and child custody issues. It appears to affect men much differently than women.”

“Old age is also far more challenging for men than for women,” he said.

The male to female ratio for deaths from suicide in 65-74 year olds is a staggering nine to one.

“Role changes such as retirement and the impact of physical illness with ageing can be humiliating for men who have traditionally seen themselves as the providers,” Professor De Leo said.

“Their sense of worth and meaning in life appears to be strongly linked to employment and men need valid alternatives when their working life is over.”

Other particularly at-risk groups identified in the report include Indigenous Australians, psychiatric patients and people in police custody or correctional facilities. Professor De Leo said rural and remote regions of Queensland, particularly in the far north and the west, continued to have higher suicide rates than elsewhere in the state. Mr Lee said $2 million has been directed at suicide prevention strategies in Queensland each year since 2003 under the Queensland Government Suicide Prevention Strategy.

“The 2007 funding will be used to develop and support suicide prevention activities for high risk groups such as Indigenous people, rural and remote residents and young people,” he said.

Specific Queensland Health initiatives include:
  • providing innovative methods of community and individual learning and support in four Aboriginal communities, and
  • a project to build emotional wellbeing in the Aboriginal community of Coen by providing culturally appropriate services.
Queensland Health has also increased funding for the Queensland Suicide Register which provides the basis for information contained in the Suicide in Queensland 2002-2004 report.

“We value our relationship with the Australian Institute for Suicide Research and Prevention, whose work leads the way in building knowledge and skills in regard to effective suicide prevention in Queensland,” Mr Lee said.


さて、この記事は何を言っているのでしょうか?

大学で発行されているニュースなので、大学生は読めちゃう内容です。
留学を目指している諸君は「読みきり」ができることに目標をおいてね。

2007年3月9日金曜日

無料の練習問題 総合

香港の無料練習問題サイト

Listening は音声で問題が聴けます。
Speaking は例題が豊富で、答えを用意して挑みたい人にはいいかも。
ビデオ教材も含まれているので、割と楽しいです。
よく作ってあると思います。

General Listening 練習問題

IELTS Listening Free Practice Test

たった一問ですが、長いので結構お腹一杯になれます。

見つけた!無料の英語コース

Free English Courses - E-mail Courses for ESL learners
IELTSに直結しているかどうかはこれから試してみることに。

Free IELTS Preparation
ランクづけされているから上位10件が宜しいのでは?

遊び心でお試しあれー。なにせ「無料」だからね。

2007年3月8日木曜日

Business Communication

・・・の授業、やってきました。今日は、2時、3時、8時の3クラス。
開口一番、「私のクラスが気に入らなかったら、よそに行っていいですよー」
何人かドヤドヤ出て行きました。内心ショック。覚悟してたけどね。
過剰反応する人なら「これは差別だ!」と喚くのかも。いや、いいんです。
お互いに嫌な思いをして、我慢して、やっていきたくないから。
でもね、8時のクラスは社会人がほとんど。その人達がそういう行動をした。
これがショックでした。2時と3時は現役とか若い人達が多かったけど、
「しゃあねぇか」みたいな顔はしていても、出て行く人は1人か2人だけでした。
オトナって・・・(涙)。

Griffith University の Business Communication は、
実は Interpersonal Skills という教科内容です。
Communication のメソッドやテクニックよりも、自己分析をして
自分に合った方法を見つけ出し、効果的にコミュニケーションをする。
それが出来るようになるやり方を教えていく科目です。
ついでにリーダーシップの取り方も含まれています。
大方の学生は、科目の題名からイメージして「お、簡単ジャン」
ところが、一度踏み込んでみると奥深いので理解に苦しみます。
なんたって、テクニック主体ではなく、その奥に含まれている意図を
考えるって教科ですから。

たとえば、仕事場で。
「こんな企画はどうでしょうかー」なんて、出してみたとして。
「ふむふむ、あーいいんじゃなーい?」という返事をもらっても
腕組みしていたり、鼻を触っていたりしたら、それは「OK」ではない。
ボディ・ラングイッジ(ランゲージ)は「No」を表している。
さぁ、そこでその相手に「Yes」と言わせて企画を通すにはどうする?
ここを主に勉強していきます。

初めから「No」と言ってもらえれば、とっても楽。
でも、ボディ・ラングイッジから来る「サイレント・ワード」を読んで
対策をたてて発言や行動をする。これが後になって起こりえる
トラブルを最小限にくい止められる極意なのですよ。
しかも、それらの後ろ盾になっているセオリーは全て
実際に取ったデータからの分析結果なわけですよ。
だから、「今まではこうだった」というあやふやな経験値よりも
自信をもって応用して使っていくことができるわけ。

心理学から応用されたセオリーも沢山。
Applied Psychology という分野を経営学にまた応用している。
一度スイッチが入って分かってくるとかなり面白い科目です。

面白くするかどうかは私の責任でもあるので、
頑張って資料を用意していかなくっちゃ。

2007年3月6日火曜日

最初のTutorial

いよいよ始まりました。Griffith University でのTutorial は、第2週からなんです。今日は生産管理(運営管理)と品質経営(品質管理)の科目。
  • 1時 Quality Management
  • 3時 Production Management (Operations Management)
  • 5時 Quality Management
  • 8時 Production Management (Operations Management)

3-5時がQMの講義で、6-8時がPMS/OMの講義。学生の方も一日がかりだったりします。両方の科目とも私のクラスだったりする人は、ラッキーなのか不幸なのか?「私のクラスがイヤなら他所へ行ってくれ」と言ったけど、誰も出て行かなかったところを見ると、諦めがついたかな?

色んな国から来ていて、色んな世代の人達が来ています。今回は8時のクラスに一卵性双生児の双子の男の子。うっひゃー、どっちがどっちだか、さっぱりわからん。見分け方を発見しなくては。

今回は「何言ってんだ、んぁ?」という、失礼なヤツはいませんでした。毎学期、私の英語の発音が悪くて、そういう反応が返ってきていたのですけど、不思議なほど何も起こりませんでした。私の発音が上達したのか?いやそうではない。比較的やる気のある学生が多い、って感じなのと、最初にぶちかました「来たくない人は来なくて宜しい」ってのが良かったのかも。

「あなた達には選択の自由があります。その代わり、結果はあなたの決断によって変わります。授業に出たくなくて、出なくて落ちても、それはアナタの決断の結果なので私の知ったことではありません」

毎学期、これを最初に言うことにした。みんな大人。だから大人扱いをする。容赦しない。いちいち個人の理由を聞いたらキリがない。みんな忙しいし、みんな頑張っているのだから。

大学ってのは「考える力」を養う所。留学生のみなさん、ただ暗記したって将来役に立つことは何もありません。「どうすれば勉強したことが実社会に役立つのか」を考える所が大学って所です。Application と言います。Theory & Practice (理論と実践)です。この両方をいかにリンクできるかで点数を稼ぐってのが大学での勉強。私らはセオリーやツールを紹介して、いわゆる「道具」を紹介しているだけです。「道具の使い方」は学生次第。

IELTSも単なる道具です。IELTSのスコアをとった後、みんなはその英語力をどう生かして、どう英語を使いたいのか。これが無い人は割りと早くに挫折してしまいます。英語の出来なかった私が(今でも出来ないけど)たった7年間で、英語で授業をしている立場になっている。これは私の自慢です。英語を使っておもしろおかしく生活しています。私に出来たんだから、皆はもっと色んなことに挑戦できると思いますよ。

2007年3月5日月曜日

Tutorials

授業の準備が終わらないよぉぉぉ

明日から始まるTutorial Sessionsですが、Griffith University では正味50分しか与えられていないのです。キビシー。これだけの短い時間で、Lecture の補足をして、Activitiesもやって、Assignmentのヒントを与えて、Final Exam のヒントも与えて、ああもう大忙し!

それよか、何を着ていこう?

2007年3月4日日曜日

ハウスメイトはイラン人

イランってのは中東にある国です。

2007年3月3日土曜日

Listening 1  いきなり上級編

君はこれに挑戦できるか! Four Corners (ABC Australia)

大学の教材でも使っています。特に右の「Web Special」は最高。
「Peak Oil」と「City Limits」は経営学部の講義で取り上げられました。
内容は深刻だし、表現は難しいしで、「どぇぇぇ」となりますが
映像つきなので、流して「耳で触れる」だけでも効果アリです。

これは先週の講義で取り上げられた話題です。
Four Corners - 26/02/2007: The Denial Machine
ビジネス・コミュニケーション(2年生)の講義でした。
内容は、「情報操作」について。その部分を抜粋して
教材として使われていました。
Communication の究極のパワー、とでも言った所でしょうか。

なんでこんな難しいのを紹介するのか。
もちろん「無料」だからでもありますが、「普通」の英語だからです。
教材用に編集されたものではないからです。

IELTS のListening で換算すると、7.0あればついていけます。
でも、Griffith University では、学士課程への入学条件は6.0。
つまりは、実際には6.0を通った学生がこのレベルの英語を
聴いて理解する、という状況です。完璧な理解はモチロン無理。
半分くらい理解できれば合格ラインです。
私で7割くらいしか理解できませんから(笑)。

IELTSのリスニングで一番の敵は「パニック症候群」。
最初のセクションなので、「ああ、えーとえーと」ってしてるうちに
あれよあれよと進んでいき、あっという間に終わってしまいます。
実力があるのに発揮できない人が殆どです。
そして、「がっくし」の後でReadingとWritingに突入です。
マジで、つらいです。でも順番は変えてもらえません。

だから、「パニックを起こさない」ことだけが必勝のコツです。
最初から難しい英語を聞いていると、語句を拾う癖がつきます。
だって、全体の流れと重要語句を拾うだけで目一杯ですもん。
でもこの癖がついた人は、実際の試験でかなり楽なはずです。
なぜなら、IELTSの試験問題はあくまでも「教材」からの出題。
「普通」の英語ではありません。実は分かりやすいのです。
練習問題の時は「え、こんな簡単なの?」と思ったでしょ?

IELTSのListeningを難しくしているのは心理的な要素のみ。
それが分かれば対策はいくらでも立てられます。
リズムに乗る、強調された語句をつかまえる、などなど。
難しいものを初めに聴いておく。「分からんで当たり前」と思う。
分からないものを理解するために、頭にスペースを作る。
そして、聴く。

ほら、今度はすっごい聴こえるでしょ?

単語 Accommodation 2

昨日、二人目のハウスメイトが決まりました。これから3人暮らしです。
一人はフィジーから。もう一人はイランからです。
ヒンドゥー(フィジー)と、ムスラム(イラン)なので、
これから牛肉と豚肉は食べにくくなります。とほほ。

さて、前回からの続きです。

どんな部屋に住みたいかが決まったら、次は家具の有無を調べます。「Furnished」が家具アリで、「Unfurnished」が家具なしです。「Fully Furnished」とあったら、調理器具とか家電も全部含まれています。

水道代は通常は家賃に含まれています。だから電気代「Electricity」が含まれているか(Included)を調べます。全部条件に合ったなら、電話して見に行きます。「Inspection」と言います。

Is the room still available? (まだ部屋は空いていますか?)
Can I have a look at it? (見に行ってもいいですか?)

なんていう会話を電話でして、予約(Appointment)を取って見に行きます。
気に入ったら「Application Form」に記入して提出。大家さん(持主)の許可をもらい、通常は家賃の4週間分の保証金(Bond)、それから2週間分の家賃を前払いします。家賃は普通2週間毎の支払いです。通常は6ヶ月間の契約で、そこから延長は可能ですが、6ヶ月以下というのは許可をもらえた場合のみ有効です。

引越し屋(Removalist)に頼んで家具などの大荷物を移動し、あとは日本と同じです。初日に、契約書、状況報告書(壊れていたり状態が悪い箇所を初めにリストアップする)、個人情報を大家に渡しても良いという宣誓書、などなど、書類手続きをやっていきます。